2015年3月7日土曜日

女66 チカチカ

Woman 66 - flicker http://j.mp/tacw66d
Lounge: 女66 チカチカ
鉛筆 紙 + GIMP 2013-06-22
Pencil on paper + GIMP (hand drawing + retouch).
#art #painting
チカチカ : flicker
aka. Goddess of the divide and conquer method
Flickr URL : http://j.mp/tacw66d
0と1。黒と白。デジタルの女神は、目がチカチカする陰陽の牢獄に囚われていた。ある夜、鉄格子の小窓の外に、色の薄霞が幾重にも懸かった。と出会って黄色くなり、に染まりシアンに、と混じりマゼンタに変わった。勿論これは、長い長い”形と色の物語”の、その最終章のほんの序の口。彼女が晴れやかに牢獄を出て、色の薄霞に触れ、その頬を薔薇色に染める日はいつ来るのだろう。
Woman 66 - flicker (part) http://j.mp/tacw66d1
以下の引用は 2013-06-22 elpoeptacの日記 - webDICEからの転載。今回は引用からFlickrに関する部分を割愛している。後日の投稿にて取り上げる予定。
日本語タイトルは、”チカチカ”。
英語タイトルは、”flicker”。

予告から改題。
”flicker”とは明滅すること。
転じて希望などの微かな光も表すらしい。
checks : 市松模様、giddy : 目舞い、くらくら。
Harry Clarke Style : ハリー・クラーク風。
Digitalimpression 、Digitalmuse 、Digitalwoman
等候補があったが、
メインのギャラリーとして利用しているFlickrに掛けて、
軽い洒落でこのタイトルにした。

本作はデッサンには違いないが、これまでとは手法が異なる。
ラフな構想図は残っているものの、完成作は紙の上では存在しない。
作業は九割方パソコンで行った。
これまでの作品の描画素材は、
Pencil on paper
だったが、今回は
Pencil on paper + GIMP(hand drawing + retouch)
ということになる。
この手法を採ったのは、髪の白い部分の輝度が、
通常のデッサンでは保てないため。

前回書いた、髪自体の筋と光と陰の等高線の交差。
文章にすると自分でも解ったような解らぬような。
描き進めた推進力は、結局、
主に黒白の四角と菱形との滑らかな相互遷移が、
感覚的に心地よかったからということに尽きる。
面白づくの埋め合わせをするように、
表情は鎖かたびらを頭から被った、ジャンヌダルクといった面持ち。
Harry Clarke Morella on Flickr
参考にと見ていたビアズリーやクラークの、
華やかな退廃の影響を受けたかもしれない。
微かな希望の光の揺らめきを表す。
というのはちょっとこじ付けが過ぎるが、
息詰まるような、重たそうな、
仰々しい髪とのバランスを考えると、
口角を上げる気になれなかったのは確かだ。
何かの重荷を背負った人といったところか。

従来のような顔部分のフォルムの修正と、髪のデフォルメ、
さらにGIMPの新たなツール・フィルタの習熟とが重なって、
進捗はかなり悪かった。
あたかも、登山の際に、ヘリコプターをマニュアル片手に操縦し、
頂上を目指すようなものだった。
最終的にはピクセル単位の描画に至り、深みにはまってしまった。
慣れれば早くなるだろうが、
コピペをはじめパッケージ化されたツールの使用は、
当座は便利な反面、その後の感覚を麻痺、鈍化させるのは明らかだ。
その自戒と利用のバランスを意識しつつ、
意図する絵の実現に必要ならば、適材適所に駆使できるほどに、
それらのツールに習熟したいと思う。

●画像URL

全体図 http://j.mp/tacw66d
部分図 http://j.mp/tacw66d1

●作業工程ログ

今回は新たな試みの為ゆとりがなく、リアルタイムのログはなし。
代わりに、主にGIMPで使用したツール・フィルタ単位で備忘をまとめる。

○ブラシで描画。
ブラシの種類と大きさ、不透明度の組み合わせ。
主にCircle Fuzzyを使用。
筆の大きさを選択するように、
拡大・縮小のスライドバー次第でカーソルの形状が変化するのには特に驚かされた。

○自由選択
オプション(境界をぼかす)の加減に注意。

○遠近法
デッサンの狂いも自由選択と遠近法で修正。

○暗室
既に確定した描画部分の濃淡の調整に有効。

○にじみ
なぜかぼかし/シャープを使用しなかった。

○フィルタ>変形>対話的歪め
髪の曲線。

○フィルタ>芸術的効果>覆布化
耳の部分のみこれを試した。

○パスツール
パスツールで滑らかな曲線は描けるが、
あまりに線が多く、煩雑になり、結局は大部分フリーハンド。
透明レイヤーに赤いガイド線を引くなどして。

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Flickr:elpoeptac's collections http://bit.ly/12dGXzw
elpoeptac Photostream http://bit.ly/lwzMaw
Twitter: Koujirou Tomatsu (elpoeptac_bot) http://bit.ly/j4nMcl

Evernote:
作業工程ログURL一覧
https://www.evernote.com/pub/elpoeptac/ProcessLog_URL

カレントプロセス
https://www.evernote.com/pub/elpoeptac/CurrentProcess

投稿日:2013-06-22 00:56
冒頭の画像上の文章において、これまでは背景を生かすべく、画像上にシャドー付きのテキストのみが浮かぶ形にしていたが、今回はその合間に暗色、半透明のスクリーンを入れた。このスクリーンがないと、それこそ文字がチカチカして、まともに判読できない。(比較の為、2ndブログでは入れていない)文字は、その背景のトーンに統一感がないと、途端に識別し辛くなる。またスクリーンが不透明に近づくほどに、文字は明瞭になるが背景は見えなくなる、このバランスの調整は、意味を汲み取るべき文字に限定した話ではなく、形と色彩の組み合わせ、配色及び混色等の色彩設計の問題だ。
(以下、実験的に文字の色と太さ、スクリーンの色、透明度を変えている)
描画ソフトにおいて、レイヤーのモードをオーバーレイや、差の絶対値にした後移動させると、背景に合わせてレイヤーの色が動的に変化する。自分のプロフィール画像などの文字部分は、そうやって作成したのだが、発見は偶然で、手間も暇も掛かった。
一般的な二次元の横並びの配色に加え、三次元にて垂直的に色彩設計(配色、混色、結合色)を検証できるツールの必要性を感じる。
ゴッホは、様々な色の毛糸を束ねて配色の参考にしていた。色彩設計に関する書籍は言うまでもなく、ネット上でもカラーコードを逐次指定する静的なツールは少なからず在る。ただいずれも二次元で、三次元のものは見たことがない。
又そのツールは、色のその多様性を鑑みるに、必ず動的でなければならない。歳を重ね、海を手漕ぎボートで旅する無謀さは理解している。色の選択は、藁山から針を探すよりも難しい。逐一カラーコードを指定していては用を成さない。直感は大事だが、事前に目にすべきサンプルは多すぎることはない。近頃のアニメではレイヤーによる描画が一般的になったことから推測するに、同様の必要性を感じている者もいるだろう。(自分が知らないだけで既に在るのかもしれないが)
以前、油絵に取り組んでいた頃、色彩感覚を磨こうと、javascriptで二次元の自動配色ツールをプログラミングした。複数の表示エリアのカラーコードが、それぞれ動的に遷移し、気に入った組み合わせで止めるというものだ。エラー処理などの緩い、いわばプロトタイプだったが、制作の過程で色彩に関する基本を学び、油彩画を描く際にも大いに役に立った。背景画像の猫の陰影は、その成果として、自分で調合した4原色グレーを使っている。
(理論上は減法混色の色材3原色を混ぜると黒になるが、薄めても陰影付けに相応しい透明感のあるグレーにはならない。自分はそれぞれ半透明の三原色に、半透明の紫を加えて混ぜ、小瓶に作り置きしていた。)
現在は”形と色の物語”の内、”形”にのみ専心しており、まだ暫く続けるつもりだが、少しづつ平行して”色”付けする準備をはじめようと思う。上記プロトタイプを改良して、三次元かつ動的な
Color Scheme Tool
として、油彩画制作を再開させる前までに完成させたい。
尚、以下に示した混色の二つの法則の中で、ディスプレイなどの加法混色の記号は” + ”だが、絵具などを混ぜる減法混色の記号は” × ”にしている。自分の勝手なイメージであって一般的ではない。また両者は下地の白をバックライトとして保てる限り、完全に二分された法則ではない。そのことは既にヤン・ファン・エイクが証明している。
光の放射(バックライト)
加法混色

  • Red + Green = Yellow
  • Green + Blue = Cyan
  • Blue + Red = Magenta

光の吸収(フロントライト)
減法混色

  • Yellow × Magenta = Red
  • Magenta × Cyan = Blue
  • Cyan × Yellow = Green

この絵が描かれたのは1439年。
”形と色の物語”が始まったのは、
500年以上も前だ。
多くの絵描きが難しく考えすぎて、
掛け算しか知らぬところへ、
ヤン・ファン・エイクは、
垂直方向にレイヤーの足し算を持ち込んだ。
その御蔭で彼の妻マルガレータは今も美しい。
彼は絵画におけるデジタル表現の元祖だ。
だからデジタルの女神は、
マルガレータの子孫にあたる。
伝言ゲームの途中で沢山の粗忽者が混じって、
真実が伝わりづらかったが、
牢獄の鍵はその時から既にあった。









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